トップ 作品紹介 日程・チケット キャスト・スタッフ ブログ 全国ツアー 二兎社 ツイッター フェイスブック

創作の原点となった日記をもとに、樋口一葉が作家として成長していく過程を描きます。

 一葉がもし現代の若い女性だったら、ブログやツイッターで日々の出来事をアップしていたことでしょう。親友のい夏ちゃんやライバル作家の龍子さん、そして桃水先生やイケメン青年文士たちとはメールやラインでやりとりしていたかもしれません。
 しかし、現代との大きな違いは、人と直接会って話をする機会の多さではないでしょうか。一葉の家には毎日のように訪問客があり、一葉も人に会うために頻繁に出かけて行きます。
 一葉は半径わずか数キロの狭い生活圏で生涯を過ごしました。それにもかかわらず、社会の底辺に住む人々から華族出身の令嬢たちに至るまで、多種多様な人々と交流し、想像以上に広い世界を生きました。
 スマホが手放せず、身辺で起きた出来事をつぶやき、匿名のネット空間で充足しがちな今だからこそ、生身の人間どうしが出会い、触れ合う豊かさやダイナミズムを、この舞台で体験してほしいと思います。

 約10年ぶりとなる今回の舞台では、一葉役の黒木華をはじめ、全てのキャストを一新しました。一葉の妹や友人、ライバル、そして樋口家を訪れる青年文士などの若手俳優9名は、全てオーディションやワークショップを経て選びました。舞台を中心に活躍する実力派ぞろいです。
 今回は新演出として、ピアニスト・林正樹の即興による生演奏とのコラボも期待されます。
 瑞々しく生まれ変わった2016年版『書く女』をどうぞお楽しみに!

装飾